フランス代表FWカリム・ベンゼマの活躍もあり、レアル・マドリードが開幕3連勝を収めた。
■ベンゼマ2得点で劇的勝利
マドリードは8月28日にラ・リーガ第3節でエスパニョールと対戦。敵地に乗り込んでのこの一戦で先手を取る。
12分、オーレリアン・チュアメニからのスルーパスを受けたヴィニシウス・ジュニオールがペナルティエリア中央からワンタッチシュート。丁寧にコースを突き、ゴール左下に冷静に流し込んでリードを奪った。
しかしアウェイチームは前半終了間際に追いつかれてしまう。43分、ゴール前で味方からのスルーパスを引き出したホセルにシュートを浴び、これをGKティボー・クルトワが足で防ぐ。だがこぼれ球を押し込まれてしまい、ネットを揺らされた。
後半に入ってからはスコアが動かず、このまま1-1で終了かと思われたが、マドリードのエースが躍動する。88分、ロドリゴからの正確なクロスに対してベンゼマがタイミングよく反応。右足で合わせてゴールを奪い、土壇場での勝ち越しに成功した。
すると96分には、エスパニョールGKバンジャマン・ルコントがダニ・セバージョスへのタックルで一発退場。これによって相手はDFのレアンドロ・カブレラが急きょGKを務めることになり、試合はペナルティアークでのFKから再開する。
このFKでキッカーを担ったのはベンゼマだった。キックと同時にセバージョスが動き出すと、ベンゼマはそのセバージョスが空けたコースを狙い撃ち。“急造GK”にも容赦ないシュートを放ち、ダメ押しゴールを奪った。実況はこのFKゴールを「ゼロチャンス」と称賛している。
そして試合は3-1でマドリードが勝利。見事リーグ開幕3連勝を飾っている。