マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが加入後初ハットトリックを達成し、チームを逆転勝利に導いた。
■圧巻のハーランド劇場
シティは8月27日にプレミアリーグ第4節でクリスタル・パレスと対戦。昨シーズン喫した3回の黒星のうち、1敗を記録している難敵をホームのエティハド・スタジアムに迎えた。
前半はシティにとって苦しい展開になる。4分、自陣で与えた相手FKでジョン・ストーンズのオウンゴールで先制を許すと、21分にはCKからヨアキム・アンデルセンにヘディング弾を浴び、スコアは0-2になってしまった。
2点ビハインドで折り返したホームチームだったが、53分に1点を返す。右サイドで受けたベルナルド・シウバがカットインしてペナルティエリア入口付近からシュートを放つと、ボールは相手にディフレクトしつつゴールへ吸い込まれて行った。
そしてここからハーランド劇場が始まる。
62分、右サイドからケビン・デ・ブライネがクロスを上げると、こぼれ球がペナルティエリア左にいたフィル・フォーデンのもとへ到達。フォーデンが左足を振り被った瞬間にハーランドはゴール前へと飛び込み、クロスに丁寧に頭で合わせてネットを揺らした。
続いての得点は70分に生まれた。ショートコーナーの流れからベルナルド・シウバがフリアン・アルバレスとのワンツーでペナルティエリア右に侵入し、ストーンズにマイナスの折り返しを送る。これを受けたストーンズはワンタッチでファーサイドに流すと、待っていたのはハーランド。完全にフリーの状態で無人のゴールへと蹴り込み、スコアを3-2にひっくり返した。
3得点のラストを締めくくったのは圧巻の一撃だった。ハーランドは左ハーフスペースをイルカイ・ギュンドアンが持ち運んでいるときに相手DFの間へと位置取り、パスを要求。ペナルティアークでボールをもらうと、背後から寄せてくる相手を強靭なフィジカルで制しつつ、地面に倒しながら左足を振り抜いてゴールに流し込んだ。
背番号9の加入後初ハットトリックの大活躍でシティは4-2で逆転勝利。開幕から3勝1分けと無敗をキープしている。