■新潟に頼もしいFW谷口の復帰
2位のアルビレックス新潟はいわてグルージャ盛岡とのアウェイゲームだ。
秋田豊監督率いる岩手は、29節の横浜FC戦で3対0の勝利をつかんだ。首位チームを撃破して連敗を「2」で止めたのだが、その後は3連敗を喫している。J3降格圏から抜け出した時期もあったが、現在は21位だ。新潟からすれば、アウェイでも落とせない一戦と言える。
熊本を1対0で退けた前節から、頼もしいストライカーが帰ってきている。谷口海斗だ。チーム得点王の鈴木孝司がケガでメンバー外となったその試合で、7試合ぶりの復帰を果たしたのだ。
MF小見洋太の決勝点は、谷口のアシストから生まれた。中盤でパスを受けるとドリブルでゴールへ向かい、相手DFをまとめて引き寄せたところで絶妙なスルーパスを通した。
ディフェンスの献身性も発揮した。前線から規制をかけて守備のスイッチを入れ、二度追い、三度追いで相手のビルドアップから空間と時間を削いでいく。復帰初戦でフル出場したのは、守備面での貢献度も高かったからに他ならない。
あとは、ゴールだろう。最後に得点を記録したのは、6月4日の20節までさかのぼる。背番号7が13試合ぶりにゴールネットを揺らすことで、チームに勢いが生まれる。その先にはもちろん、勝点3ゲットが見えてくるのだ。