■内容より勝負にこだわる韓国勢

 浦和はラウンド16と準々決勝の2試合は、その切り替えの速さとプレー強度を武器に相手を圧倒することができたのである。

 だが、準決勝で対戦する韓国の強豪、全北に対してもそれだけで勝利することができるとは言えない。

 もちろん、今では切り替えの速さやプレー強度の面でJリーグはKリーグを凌駕している。Jリーグ選抜がKリーグ選抜を3対0で下したEAFF E-1選手権の日本対韓国戦を見てもそのことは明らかだ。

 だが、東南アジア勢と対戦した時と同じように「それだけ」で簡単に勝利できるとも思えない。韓国の選手たちには、浦和の激しいプレッシャーにも耐えきるだけの個の力を持っているからだ。

 今シーズンのACLで、日本のクラブと韓国のクラブはグループステージで6試合、そして準々決勝で1試合、合計7回対戦しているが、結果は韓国の4勝3引き分け無敗。つまり、日本のクラブは韓国クラブにまだ一度も勝利していないのだ。

 原因はいくつかある。

 グループステージの試合が行われたのは東南アジアの蒸し暑い気候条件の中だった。そして、ピッチ・コンディションもけっして良いものではなかった。そんな条件の中でも普段通りにパスをつなぐサッカーをしようとした日本勢に対して、韓国側は勝負にこだわってしっかり守ってから個の力やカウンターに懸ける試合をしてきた。それが結果に結びついたわけである。

 準々決勝の神戸と全北の試合もまさにそれに近いものがあった。

 準決勝では全北にそれを許してはいけない。浦和には、Jリーグのサッカーの良さをしっかりと見せつけて勝利してほしいものである。

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