■「どっちでもいいから負けろ!」とヤジが飛ぶ事態に
ああ、やっぱり延長戦突入。
第2試合のために集まってきた浦和のサポーターからこんなヤジが飛んだ。
「どっちでもいいから負けろ!」
関係ない試合のペナルティ・シュートアウトなんか見せられたくないという意思表示だった。
決勝ゴールは103分、全北現代のグスタボ。
ロスタイム、神戸はGK前川黛也も攻撃に参加するが、その無人になったゴールにムン・ソンミンが蹴り入れた。ムンはコーナーで喜びのパフォーマンスに酔っている。
試合終了の笛に、酒井高徳がピッチに力尽きたように倒れていた。
「選手たちは120分間、あきらめることなく戦ってくれた。よくやったと思います」と神戸の吉田孝行監督は言ったが、何も伝わってこない。今の神戸には投げやり的な泥沼感がある。