■新潟は熊本のウィークポイントを突けるか

 気になるのは1トップの人選か。

 7試合連続で先発してきた鈴木が、栃木戦で負傷交代している。熊本戦に出場できるかどうかは微妙だ。栃木戦で交代出場した矢村健か、鈴木に次ぐ7得点を記録している谷口海斗か。あるいは、アレクサンドレ・ゲデスか。松橋監督の選択が注目される。

 前回の熊本戦は、4月3日の8節で実現した。開始直後の4分に先制されたものの、21分に谷口が古巣相手にロングシュートを突き刺す。決勝点はアディショナルタイムの90+2分で、途中出場の鈴木がヘディンシュートを叩き込んだ。

 この試合に熊本攻略のヒントがある。大木武監督が指揮するチームは、76分から試合終了までに「10」失点を喫している。15分刻みの失点分布でもっとも多い。

 それに対して、新潟は76分から試合終了までの失点が「4」だ。リードして終盤を迎えれば、しっかりと終わらせることができる。

 この時間帯は得点も多い。総得点の4分の1に当たる「14」点を、76分以降に記録している。

 ホームのデンカビッグスワンでは、25節の千葉戦と28節の岡山戦で黒星を喫し、30節の徳島ヴォルティス戦はドローゲームだった。3試合連続で勝利を逃している。千葉戦まで無敗を誇ったホームで再び白星をつかみ、ラスト10試合へつなげていきたい。

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