U-20女子日本代表が、世界の舞台で戦っている。U-20女子ワールドカップ連覇を目指す「ヤングなでしこ」は、連勝でグループ突破に王手をかけている。ここまで見えた強み、そしてこれからの課題をサッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■連覇を目指すU-20女子W杯
FIFA U-20女子ワールドカップが中米コスタリカで開幕。U-20女子日本代表(ヤングなでしこ)は初戦でオランダに快勝したのに続いて、第2戦でもガーナに2対0で勝利して開幕2連勝、無失点で大会連覇に向けて好スタートをきった。
2戦目でオランダがアメリカを破ったためグループリーグ突破は決まらなかったが、日本は最終のアメリカ戦(8月17日=日本時間18日)で引き分け以上で準々決勝進出となる。
4年前の2018年のフランス大会では、グループリーグでアメリカに勝利し、スペインには敗れたもののパラグアイに大勝してグループリーグを突破すると、その後はドイツに3対1、イングランドに2対0、スペインに3対1と強豪相手に完勝してこのカテゴリーで初優勝を飾ったU-20日本代表。今大会でも、そんな素晴らしいパフォーマンスを発揮できるだろうか。
連勝スタートは切れたものの、課題もいろいろ見えてきた2試合だった。
初戦は素晴らしい内容の勝利だった。
オランダの女子サッカーはこのところ発展を遂げており、7月の女子EUROではグループリーグを突破し、準々決勝では強豪フランス相手に延長戦の末に0対1で敗れている。もちろん、今回はU-20の大会なのでカテゴリーが違うのだが、強敵であることに違いはない。そういえば、2019年の年齢制限のない女子ワールドカップ(フランス大会)で日本女子代表がラウンド16で敗れた時の相手もオランダだった。