■8月11日/JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 川崎フロンターレーセレッソ大阪(等々力)
劇的な同点劇だった。第2戦の89分間を2点先行された状態だったにもかかわらず、90分とアディショナルタイムで2得点。第1戦の1-1に引き続き、第2戦を2-2にしたことで、アウェイゴールで上回ったのだ。
90+6分、FW山田寛人が歓喜をもたらした。試合終了のホイッスルが鳴ってもおかしくないラストワンプレーで、右サイドからゴール前にボールが放り込まれる。これをファーで折り返したのが、DF西尾隆矢だった。パワープレーのためにゴール前に上がっていた主将のパスは、相手GKチョン・ソンリョンを超えて逆側に振る形に。そこで待っていたのが、22歳の背番号34だった。
相手守備陣よりも早く、そして、ボールを弾こうとするチョン・ソンリョンにもひるまずジャンプすると、頭でボールをねじ込んだのだ。その瞬間、ピッチ上には倒れ込む選手とガッツポーズをする選手が現れた。ベンチ前では選手やスタッフが集まり、喜びを爆発させた。
そして、直後に迎える試合終了の瞬間。ピッチ際で撮影した“ホイッスル以降”の映像を、セレッソ大阪が公式ツイッターで投稿した。試合後の午後10時40分に上げられた動画は、11日9時時点で再生回数6万3千回を超え、3200以上のいいねがついている。