【J2「3強肉薄」】“足踏み”の首位・横浜FCを追うアルビレックス新潟、徳島ヴォルティスの「術中」にハマるも辛くもドロー!主将・堀米悠斗が試合後に語った「悔み」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
堀米悠斗(新潟)   撮影/中地拓也

■首位・横浜FCがJ3降格圏の大宮に競り負ける

 トップ3の勝点差が詰まった。

 J2リーグは8月6、7日に30節が行なわれ、首位の横浜FCが連敗を喫し、2位のアルビレックス新潟は2戦連続のドローに終わった。その一方で、3位のベガルタ仙台は3試合ぶりの勝利をつかんだ。

 この結果、順位こそ前節と変わらないものの、勝点差が詰まった。首位の横浜FCが勝点57、2位の新潟が同56、3位の仙台が同55である。1試合の結果で順位が入れ替わる状況となった。

 横浜FCは21位の大宮アルディージャに競り負けた。相手は6月18日の22節から8戦勝ちなしだったが、つねに追いかける展開となり、2対3で押し切られている。

 GKスベンド・ブローダーセンが3試合ぶりに復帰し、得点源のFW小川航基も2試合ぶりに先発に名を連ねた。前節途中交代の左CBガブリエウもスタメンで、MF長谷川竜也が3試合ぶりにメンバー入りしていた。

 首位チームらしい反発力は見せたと言える。前半開始早々の3分に失点するが、14分にMF亀川諒史のゴールで追いつく。後半開始直後の48分に再び失点するものの、2分後にFWサウロ・ミネイロの一撃で2対2とする。

 四方田修平監督は63分に長谷川を投入し、攻撃のシフトアップをはかろうとする。その直後だった。相手のロングボールにGKブローダーセンが反応するが、目の前のCB岩武克弥が気になったのか、右足のクリアが空を切ってしまう。ゴール前へ詰めていた大宮のFW富山貴光に、難なく押し込まれてしまった。

 終盤は伊藤翔渡邉千真2人のFWを投入し、ゴール前の圧力を高めた。しかし、4バックから5バックに切り替えた大宮の守備陣を崩しきれず、2試合連続の3失点で連敗を喫したのだった。

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