■得点を生んだ10番の左足
前半の真ん中あたりから上手く前進できるようになった浦和だが、フィニッシュを決めきれない。もしくは良い形での前進をフィニッシュにつなげられないでいた。
しかしサッカーでは、狙いや試合の流れとは関係ないところから得点が生まれることが往々にしてある。36分、自陣からの持ち込みではなく、相手ボールを奪ったところから攻撃開始したアウェイチームが右サイドへ展開すると、待っていたのはダヴィド・モーベルグ。背番号10はタッチライン際で受けて得意のシザースを挟み、内側に持ち出して左足のクロスを上げた。すると相手DFがマークを外してしまい、ゴール中央に飛び込んだ松尾佑介がワンタッチで合わせて先制点を奪取した。
モーベルグは直近の川崎フロンターレ戦で、縦に突破してからの右足のクロスでアシストを記録している。今回はそれとは逆に、内向きで持ってから左足クロスでのお膳立てとなった。そして松尾は公式戦3連発を記録している。