日本代表「初招集」のサンフレッチェ広島・野津田岳人「レフティーモンスター」の愛称に騙されてはいけない!見るべきは「卓越したゲームメイク能力」【動画】の画像
日本代表「初招集」の野津田岳人  撮影:中地拓也

 EAFF E-1サッカー選手権2022が7月19日から開幕する。国内組のみで臨む同大会で森保一監督は10人を初招集。今回は、サンフレッチェ広島に所属するMF野津田岳人の経歴とプレースタイルを紹介する。

■DF板倉やGKシュミット、FW西村ら日本代表ともプレー経験

 世代別の代表に招集された”日の丸常連”の野津田が、28歳にしてようやく日本代表に招集された。「レフティーモンスター」と称されるように左足のキックが魅力的だが、この愛称が”示す通り”プレースタイルが誤解されやすい選手だ。

 たしかに、強烈な左足から放たれるミドルシュートやセットプレーのキッカーとしての役割も大事だが、彼の最大の魅力は中盤でのゲームメイクに関わる能力。ウイングやサイドでの起用をされることも特に年代が若い頃は多かったが、その能力が最大限発揮されるのはシャドーやボランチだ。

 このポジションで新境地を開いたのは、2017年の後半戦だ。4年半過ごした広島でなかなか定位置を掴めなかった野津田は、2016年途中でアルビレックス新潟で、17年の前半戦を清水エスパルスでレンタルという形で過ごした。そして、17年8月に、ベガルタ仙台にレンタル移籍。レンタル移籍先からレンタル移籍するという異例の形だった。

 ここで出会ったのが渡邉晋だ。仙台の指揮官は、事実上の5レーンでチーム作りをしており、これに野津田がマッチした。無尽蔵のスタミナと守備能力、そして何より戦術的な攻撃にその能力がマッチしたのだ。18年末まで過ごした杜の都で、日本代表のDF板倉滉やGKシュミット・ダニエル、FW西村拓真とともにプレー。2018年には天皇杯決勝まで駒を進める躍進を支えた。

 野津田はその後、広島に復帰するも、定位置をつかめたとは言い難かった。その才能が改めて発揮されたのは、ミヒャエル・スキッベ監督の元でプレーしたからだ。渡邊仙台と共通点も多いこのチームで、やはりボランチで広島に欠かせない存在となった。

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