■日本が世界に誇れる実績

 もう一つ、日本が誇っていいのは、サッカーとラグビーの両方の直近のワールドカップ(2018年と2019年)で決勝ラウンド進出を果たしていることだ。2つの大会でともに決勝ラウンドに進んだ国はイングランドとフランス、そして日本の3か国しかないのだ。

 ラグビー強国であるニュージーランドや南アフリカは、サッカーではワールドカップ本大会に参加することも難しいレベルだ。ラグビーでは強豪と見なされる(昨年のシックス・ネーションズで優勝)ウェールズは、今年のサッカーのワールドカップにも出場するが、本大会出場はなんと64年ぶりなのだ。

 一方で、サッカー大国のドイツもオランダも、ブラジルも、ラグビーではワールドカップに出場することは難しい。

 2つの異なったフットボールのワールドカップで決勝ラウンドに進める国は珍しいのだ(アルゼンチンはサッカーではワールドカップで2度優勝しており、ラグビーでも2007年大会と2015年大会で二度もベスト4に進んでいる)。そういう意味では、日本は世界有数のフットボール・ネーションであると言ってもいい。

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