■芝生に足を取られて転倒するアクシデント

 2点目は伊藤敦樹の左足の長めのグラウンダーだった。

 東京の反撃はディエゴ・オリベイラのアクシデントによって中断してしまった。右を駆け上がっていたオリベイラは芝生に足を取られて転倒した。その倒れ方の異様さに先に駆け寄ったのは浦和の選手たちだった。その後方には、大きな芝生の塊があった。オリベイラは立ち上がることができずに、担架で運ばれた。

 3点目は大久保智明。大久保は歓喜して看板を乗り越えて浦和ファンの前まで突進した。今季初ゴール、10か月ぶりの欲しかったゴールだった。

「入らないからといって落ち込むことはせずに、何本も打てば入るだろうという感じでした。そのうちの1本が今日やっと入ったという感じです」

 好セーブを見せたGKの西川周作も笑顔だった。通算170の完封試合はJリーグ新記録だ。大分で34試合、広島で47試合、そして浦和で89試合。2005年の18歳でのデビューから36歳の今日まで積み重ねた金字塔だ。

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