浦和のリカルド・ロドリゲス監督は何度もサムアップしながら、選手たちと一緒に場内を1周した。そこには引き分け地獄から抜け出した安堵感が見て取れた。
「中断期間を挟んで、全選手がそろって練習できたことで積み重なっている部分がある。ここ5試合3勝2分と、結果はついてきていると思うので、さらに順位を上げていくために質を高めていきたい。ルヴァンカップやACLといった大会でもしっかりと戦っていけるように」
浦和はリーグ戦21試合で、5勝11分5敗。「11」の引き分けという数字が重くのしかかっていた。ACLは8月にセントラル方式で準決勝まで埼玉スタジアムで開催される。ロドリゲス監督としては、ホーム・スタジアムの利点も生かしたいところだ。
この日、31分、浦和はタックルを交わした松尾佑介がダヴィト・モウベルグに的確なマイナスを送り、先制した。