【浦和レッズ】「奇襲システムのFC東京」粉砕の3発快勝! 後半4分に凝縮された「勝ち切り方」と「確信の歓喜」の画像
追加点を喜ぶ浦和MF伊藤敦樹とリカルド・ロドリゲス監督 撮影:中地拓也
■【画像】浦和レッズ‐FC東京の写真■

■7月10日/明治安田生命J1第21節  浦和レッズ 3ー0 FC東京(埼スタ)

 浦和レッズがホームで完勝した。ボールをしっかりと回してチャンスを量産した浦和は、前半に1点を奪うと、後半に2得点を追加。守っても、全員で連動した好守を披露し、GK西川周作がこの試合で達成した「170試合の無失点試合」というJ1最多記録に花を添えた。

 結果も内容も伴ったこの試合で、スタジアムが最もヒートアップしたのは後半4分だ。1点リードして迎えた後半立ち上がり、右サイドから出てきたボールをMF伊藤敦樹がペナルティアーク手前で一閃。利き足ではない左足から放たれたボールは、地を這うようにしてゴールへと向かった。距離はあったが、名手ヤクブ・スウォビィクも防げないまま、ゴール右隅にイン。ネットを揺らしたのだ。

 伊藤は口を大きく開けて叫びながらベンチへと走ると、ジャンプして抱きついてきたのはリカルド・ロドリゲス監督だ。伊藤と指揮官に乗っかるようにして、次々と選手が飛び乗った。サポーターの喜びも大きく、埼玉スタジアムを揺らしたかと思わせるほどだった。

 今期の浦和は、勝ちきれない試合が多かった。リーグ戦の引き分けの数は「11」。得点や追加点を奪えないことで白星を逃したことが多かっただけに、2点差で得た勝利の確信が、先制点よりも喜びを大きくしたのだ。実際、今季の浦和は2点をリードした試合はすべて勝利している。

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