■年代別代表のスタッフ入りも
――森保一監督なら、どちらの考え方をとるでしょうか。
後藤「彼はこの4年間、本当に一生懸命いろいろな選手を呼んでラージグループをつくったから、今回もそういうふうに使っても不思議はないと思うよ。コパ・アメリカでもE-1でも、海外組を呼べない大会では東京オリンピックの世代の選手たちを呼んできたんだから」
大住「東京オリンピックという目標が目の前にあったからね」
後藤「パリ・オリンピックも2年しかないんだよ。特に、今度の五輪世代は国際経験を積む場がなくなってしまったから、緊急で何とかしないといけない。U-20ワールドカップがなくなった影響は大きい。そのリカバリーを考えないといけないから、今回は若手で行くべきだと僕は思う」
大住「U-21代表中心にするとして、どんな編成になるのかな」
後藤「基本は次の五輪に向けて若い選手が中心になり、次にカタール・ワールドカップに呼ぶ可能性がある選手、若手のロールモデルになるベテラン数名、U-21世代にハッパをかけるためにさらに若い選手たち、という感じかな。あとは、U-21の大岩剛監督やU-19の富樫剛一監督をコーチングスタッフに入れて、各世代のすり合わせをすればいい」
大住「U-21を中心にすると、守備陣にはJ2の選手が多いからDFが少なくなるね」
後藤「そうなると、DFは谷口彰悟、山根視来、教育係としての長友佑都、かな」
大住「パリ五輪世代の関川郁万は、伸びるんじゃないかと思うんだけど」
後藤「名古屋グランパスの藤井陽也もいるよ。彼も関川と同じ2000年生まれだ。名古屋の守備がしっかりしてきているのは、彼が真ん中にいることが大きいから」
大住「3バックの真ん中で判断がいいよね。ホン・ミョンボみたいな雰囲気がある。パスもうまいしさ」