■「方向性は間違っていない」

 京都戦が引き分けたことでJ1最多となる今期11度目のドローとなった浦和。ロドリゲス監督は、「たくさんのチャンスを作りましたが、勝利につなげられず残念でした」と口にした直後、「しかし、方向性は間違っていないと思うので、それを続けることが大事です」と断言した。

 京都戦は、江坂任のシュートがGK上福元直人のファインセーブにあった場面や松尾がクロスバーに当てたシーンなど決定機逸脱が多く、チャンスの数と質では完全に上回っていただけに悔やまれる試合となった。得点することはサッカーで最も難しいプレーだが、あとは決めるだけという場面で精彩を欠き続けてていることも事実だろう。

 それでも、指揮官が目指す「スタジアムに来たときより帰るときの方が幸せになっている内容のゲーム」は見せられているはず。さらに、ダヴィド・モーベルグの高速シザースからの得点場面などは、1プレーだけでも観る人の心をわくわくさせるものだ。

 7月10日に行われる第21節FC東京戦では、この試合のようにチャンスを多く作りつつ、今度こそホームに訪れたサポーターへ白星をプレゼントする。

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