7月1日、浦和レッズの定例会見でリカルド・ロドリゲス監督がメディア対応。6日のJ1リーグ第20節京都サンガF.C.戦で見られた「速い攻撃」のデメリットや、目指すスタイルの方向性について語った。
■縦に速いサッカーのデメリットとは?
2-2に終わった京都戦では、少ない人数で相手ゴールに向かう動きを加速させ、縦に速い攻撃を仕掛けるシーンもしばしば見られた。それによってチャンスを作ったシーンもあったが、ロドリゲス監督は「いつもより縦への速いプレーが多かったので、選手が間に合わない場面もありました」と語る。
それでも、「私は本来ゲームをコントロールするのが好きですが、チャンスがあれば縦へのプレーも使うべきだと思います」と、あくまでも配置を整えつつアタックするサッカーが中心になるとしつつも、ときには速く相手ゴールに迫る必要性があることを口にした。
しかし、京都戦では遅攻から多くのチャンスを作っていたのも事実だ。このことについてロドリゲス監督は「相手ハーフに押し込んだところでコントロールできている場面では、2トップ+IH2枚だったり(酒井)宏樹だったり選手が上がっていたので、そのときはペナルティエリア内に十分な選手が入っていたと思います」と評価した。
また、縦に速いサッカーを求めるサポーターも少なくないなか、指揮官は「少数で攻撃を仕掛けたときには、2列目が追いつかないシーンもありました」とコメント。そのデメリットについても考えているようだ。
自身の哲学である立ち位置を大切にしたサッカーと、速いサッカーのバランスを調整しつつ、相手や状況によって適切に使い分けられればより強固なスタイルができあがるのかもしれない。