■7月6日/明治安田生命J1第20節 鹿島 3-3 C大阪(カシマ)
C大阪戦は劇的な展開で同点に持ち込んだが、ここで鹿島が露呈したのは「守備」のもろさだ。現在、J1で順位では2位につけるが、失点数はワースト5の「26」。1試合平均で1.3失点していることになる。そのウイークポイントが、C大阪を相手にしたこの試合でも3-3というスコアで表れた。
そんなもろさを象徴するような失点が、1失点目だった。35分、奥埜博亮がゴール前にいたアダム・タガートに縦パスを入れてきたところで、キム・ミンテがボールに反応。タガートがトラップして横に置こうとしたボールをミンテはGKに戻そうとしたが、それがそのままゴールネットを揺らしてしまったのだ。守備陣の連携不足を露呈した場面だった。
さらに言えば、縦パスにつながる前の段階でも怪しかった。クォン・スンテのフィードを毎熊晟矢に渡してしまうと、その毎熊に対応したのは奥埜を見ていた三竿。この時、奥埜と毎熊がスイッチしたことで奥埜はフリーとなり、プレッシャーがない状態で縦パスを入れることを許してしまっていた。
2失点目も、連携ミスが否めなかった。ミンテが前に出てルーズボールを対処しに行ったところで、ボールに対応すべき関川郁万と広瀬が軽くお見合い。2人の間をスルーパスがきれいに通ったために失点につながってしまった。
3失点目はその6分後。鹿島ゴールに向かって疾走するジェアン・パトリッキの勢いを止めることができないまま、スルーパスから逆転弾を許してしまった。