■7月6日/明治安田生命J1第20節 浦和レッズ 2-2 京都サンガF.C.(埼スタ)
浦和レッズは埼スタに京都サンガを迎えて戦った。
試合前日には野々村芳和チェアマンがオンラインでメディア対応を行って、浦和が「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン違反」を繰り返した運営責任を問い、上限2000万円の罰金について裁定委員会に諮問すると明言していた。そしてこの日、試合前に浦和は公式サイトにて観戦マナーの遵守徹底を求めた。
ピッチ外でも注目されたこの一戦で、浦和は幸先いいスタートを切る。
8分、敵陣右サイドで得たFKを岩尾が蹴ると、ペナルティエリア内で岩波拓也がメンデスに倒されてPK獲得。キッカーを務めたのは、今季3度成功しているアレクサンダー・ショルツではなくダヴィド・モーベルグだった。背番号10はゴール左下に流し込んでGK上福元直人の逆を突き、ホームチームがリードを奪う。
先制してからは、岩尾を「実質アンカー」として中央レーンに置き、ボールの逃げ場所として機能させたビルドアップを実行。右のハーフスペースにはパスで打開できる伊藤敦樹、左のハーフスペースにはドリブルで打開できる大久保智明を配置し、左右非対称のビルドアップで相手ゴールに迫っていった。
すると37分、松尾佑介がアピアタウィア久にペナルティエリア左で倒され、またもPKを獲得した。キッカーは再びモーベルグ。1度目とは逆に右へ蹴り込んだが、コースが甘く今度は上福元にセーブされてしまって追加点とはならず。以降もスコアは動かずに1-0リードで前半を終えた。