川崎フロンターレ・マルシーニョからあふれる“チーム愛”「ゲームの中でいつ、どのように使われてもいいように、いい準備を」の画像
C大阪戦で途中出場した川崎フロンターレ・マルシーニョ  撮影:中地拓也

 白星をなかなか掴めないチーム状況と時を同じくして、川崎フロンターレのマルシーニョは先発出場の機会が遠のいている。今季出場したJ1リーグ戦15試合のうち先発したのは10試合。しかし、出場した直近の4試合は途中出場となっている。

 外から見れば難しい状況に感じるが、7月3日のオンライン取材で「ベンチスタートでしたが、監督からは指示が出ていて信頼はされている。とにかく自分はピッチに立てば、チームに貢献できるように。いつ呼ばれてもピッチで表現できるように。そして、アシスト、ゴールで貢献できれば」と言い切った。鬼木達監督はもちろん、チームメイトとの関係性がうまくいっているからこそ、そして、マルシーニョ自身がチームを思っているからこその言葉だろう。

 現在、マルシーニョだけでなくFWレアンドロ・ダミアンやMFジョアン・シミッチの先発出場の機会が減っている。DFジェジエウが負傷離脱していることもあって、ブラジル人選手を含まないスターティングメンバーも見られるが、「ブラジル人選手4人だけでなく、チーム全体で仲良くチームワークできている」とチームの雰囲気を明かして、こうも話す。
「ブラジル人選手の中でよく話すのは、ゲームに出ていなくても、メンバー外の選手も、できるだけみんなで声をかけて、声を出してモチベーションを高めていこう」

 そして、改めてこう続けた。
「いい準備ができないと、監督から呼ばれてもいいパフォーマンスができない」
 チーム第一の姿勢を崩さないマルシーニョの気持ちが現れた言葉といえよう。

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