板倉滉が退団したシャルケに新たな日本人選手が加入するかもしれない。ドイツメディア『WAZ』や『DER WESTEN』などが報じている。”古都のクリロナ”とも称された隠れた逸材のプレースタイルとドイツ5部での決定力抜群ゴールとは。
■古都のクリロナ
シャルケが興味を示しているのは、2000年12月22日生まれの21歳MF上月壮一郎(こうづき そういちろう)だ。京都サンガの下部組織出身である上月は2018年1月にトップチームに2種登録され、同年5月の横浜FC戦で公式戦初出場。クラブでは久保裕也(FCシンシナティ/米国MLS)以来となる現役高校生のトップチーム公式戦出場となった。
2021年6月9日に行われた天皇杯2回戦FC今治戦でプロ初ゴールを決めた上月だったが、同年12月に契約満了で下部組織から所属していた京都を離れることになった。その後、2022年2月にドイツ5部相当のオーバーリーガ所属の1.FCデューレンへ加入することが発表された。
世代別の日本代表でもプレー経験がある上月は”古都のクリロナ”とも称された隠れた逸材だ。主にアタッキングミッドフィルダーやサイドハーフでプレーする同選手。クリスティアーノ・ロナウドのような力強さとしなやかさを持ち、今季はドイツ5部で11試合5ゴール5アシストと活躍。チームの主力としてプレーし、4部昇格に貢献した。
2022年5月29日に行われたドイツ5部のBWフリースドルフ戦で上月は2ゴールを決めた。この試合の自身1ゴール目は、絶妙な抜け出しでスルーパスに反応し冷静にゴールへ流し込む。さらに、この試合のチーム4点目で上月の2点目は、浮き球のパスに反応して相手に手で掴まれて倒されながらもループシュートを決めたもの。シュートセンス、フィジカルの強さ、スピードと、さまざまな魅力をドイツで見せつけている。