■強豪国相手の「ボール保持」リベンジ

 最後に、アメリカと対戦することで試せることがもう1つある。それは、強豪国に対するボール保持でのゲーム支配だ。

 日本は先日の6月シリーズにてブラジル代表と対戦。後方からの丁寧なビルドアップと積極的なプレッシングによってボール保持の時間を増やしつつ、自分たちのペースでゲームをつくろうとした。

 しかし、FIFAランキング1位のセレソンを前に思うようなサッカーができず敗北。この試合で完遂できなかったゲームプランを、強豪国であるアメリカとの一戦で再び実行しようとしているのかもしれない。

 また、アメリカは基本的に4-3-3のシステムで戦うことが特徴的。ルイス・エンリケ監督率いるスペインも同じように、4-3-3がベースとなっている。そのため、「対4-3-3」のボール保持をもう1度試せる機会でもある。ブラジル戦で見つかった課題をどのように修正してアメリカ戦に臨むのか楽しみにしたい。

 また、アメリカとの試合が行われる会場は、欧州で調整中とのこと。加えて関係者によると、9月に対戦するもう1か国はエクアドル代表になる可能性が高いと言われている。カタールW杯直前となる2連戦にて、森保ジャパンは勢いをつけることができるのだろうか。

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