■プリシッチをドイツ・スペインのWGとして仮想

 2つ目の理由としては、プリシッチをドイツ・スペインのWGとして仮想できることだ。

 カタールW杯で対戦するドイツとスペインは、ともに強力なWGを擁する。ドイツにはバイエルン・ミュンヘンのレロイ・サネやセルジュ・ニャブリ、スペインにはレアル・マドリードのマルコ・アセンシオやバルセロナのフェラン・トーレスなどがいる。

 アメリカのエースであるプリシッチは、スピードに乗りつつ細かいタッチでDFを翻弄しながら突破することが可能。先述したサイドアタッカーたちと遜色ないレベルのパフォーマンスを発揮できる。

 また、右利きで右WGを主戦場としているが、代表では左WGとしてプレーすることが多いため、直前までどちらのサイドで出場するかは分かりづらい。プリシッチが右WGとして出場した際には、日本は長友佑都や山根視来、もしくは酒井宏樹が対峙することになる。左WG起用となった場合は、伊藤洋輝もしくは中山雄太とマッチアップするだろう。

 この23歳FWに日本のSBがどれだけ対応できるかどうかは、本番のドイツ・スペイン戦に向けていいテストになりそうだ。

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