【J2「後半戦スタート」】ベガルタ仙台、横浜FCとの「2位・3位決戦」に敗北!「過去のJ1昇格チーム」と異なる「弱点」…原崎政人監督が何度も指摘する「課題」とは?【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
遠藤康(仙台)  撮影/中地拓也

■後半戦初戦で2位・仙台と3位・横浜が激突

 勝負の後半戦がスタートした。

 J2リーグは6月18、19日に22節が行なわれた。注目を集めたのは、ベガルタ仙台横浜FC戦だ。勝点40で並ぶ2位と3位の直接対決である。

 前半開始早々に試合は動く。5分、横浜FCのサウロ・ミネイロが縦パスに反応し、CBを振り切ってゴールネットを揺らしたのだ。

 ホームの仙台には重い失点だ。先制された試合では、1勝1分4敗と負け越している。逆転勝ちは2節の水戸ホーリーホック戦のみで、20節のジェフユナイテッド千葉戦は0対2で押し切られた。前節の徳島ヴォルティス戦も追いかける展開となり、後半アディショナルタイムのPKでどうにか追いついた。

 今シーズン最多の11988人が詰めかけたユアテックスタジアム仙台に、歓喜の拍手が鳴り響いたのは62分だった。氣田亮真がゴール正面で右足を振ると、DFに当たってコースの変わったボールが中山仁斗の足元へ収まる。背番号9は素早くシュート態勢を整え、左足でプッシュした。リーグ戦では3月20日の第5節以来のゴールだ。仙台は1対1の同点に追いついた。

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