【J1分析】浦和・関根貴大が明かした「中断期間中の落とし込み」とは?【浦和レッズ10試合ぶりの勝利!名古屋グランパス戦「覚醒の舞台裏」】(1)の画像
冷静に股下を抜いてゴールを奪った関根貴大 浦和レッズvs名古屋グランパス(20220618)撮影/原壮史

■6月18日/J1第17節 浦和レッズ名古屋グランパス (埼スタ)

 実に3か月ぶりの勝利となった。J1第17節、浦和レッズはホームで名古屋グランパスと対戦し、3-0で完封した。浦和の白星は、3月19日に行われた5節の磐田戦以来。堅守を持ち味とする名古屋を相手に前半だけで3得点を奪い、リーグ戦の後半に向けて復活の狼煙を上げた。

 およそ2週間の中断期間を経て行われた名古屋戦だが、昨今の浦和はリーグ戦で9試合勝ちなしと低迷していた。この状況を受けて、クラブは16日付けで声明を発表。シーズン当初の目標であるリーグ優勝の達成は厳しいと言わざるを得ないものの、声明では「可能性のある限り諦めることなく闘っていくとともに、カップ戦を含め一つでも多くのタイトル獲得を目指す」としていた。

 浦和にとっては中断明けの大一番となったが、試合開始直後から積極的に攻撃を仕掛け、名古屋を圧倒した。次第にセットプレーのチャンスが続き、ゴールが生まれたのは前半21分。左CKからのクロスに、DFアレクサンダー・ショルツが頭で合わせ、浦和が先制に成功した。

 その2分後には、同様に左CKのチャンスから、最後はMF伊藤敦樹が押し込んで突き放す。なおも攻撃の手を緩めない浦和は、36分にワンツーで抜け出したMF関根貴大が相手GKと1対1になると、角度のないところからゴールに流し込み、前半だけで3点と大きくリード。後半は決め手を欠いたが、相手にはゴールを割らせず、3-0の完封勝利で試合を終えた。

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