■マラドーナ擁するアルゼンチンとの「決勝」

 オーストラリアは1974年に「アジア/オセアニア予選」を勝ち抜いてワールドカップに初出場したが、1986年以降は大陸間プレーオフに出場しては敗れるという歴史を繰り返してきた。1986年はスコットランドに敗れ、1994年大会ではオセアニアの出場枠が「0.25枠」に縮小されたため、まず北中米カリブ海のカナダと「0.5枠」を争うプレーオフを行い、続いてアルゼンチンと最終プレーオフを戦った。

 ちなみに、アルゼンチンは同じ南米のウルグアイとともにワールドカップ優勝国で大陸間プレーオフに出場したただ2つの国で、前2大会(1986年優勝、1990年準優勝)の上位国がプレーオフに出場、しかもその中心選手がディエゴ・マラドーナだったことで非常に注目された。

 オーストラリアはカナダとの「1回戦」をアウェーで1-2と敗れたものの、ホームで2-1とし、延長戦では得点がはいらなかったためにPK戦に突入、4-1で勝ちきった。そしてアルゼンチンとの「決勝戦」では、ホームで1-1と健闘し、アウェーではDFアレックス・トビンのオウンゴールで0-1と惜敗した。

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