日本代表初招集ながら、6月シリーズ3試合で左SBとして2試合でスタメン出場を果たした伊藤洋輝。伊藤が左WGとして猛威を振るう三笘薫の「相方候補筆頭」となった理由とはーー。
■クロッサーではないものの…
現在の日本代表において、驚異的なストロングポイントとなっている三笘薫。その武器は周知の通り、「大外で受けてからのドリブル突破」だ。
そのため、三笘と左でコンビを組むSBは、三笘へスペースを空けるためにインサイドレーンに位置することが求められる。
シュトゥットガルトにて3バックの左や4バックでの左CBを務めている伊藤は、代表2試合目にして早くもその役割をまっとうしている。本職がCBのため、大外からのクロッサーには適していないが、その代わりにハーフスペースでの我慢強いポジショニングには長けている。
さらに、三笘とはまだ2回しか共演していないにもかかわらず特徴をしっかりと把握しており、大外へのパスコースを空ける動きが印象的だった。既に高い戦術理解能力と適応力を示していると言える。