■ワールドカップ本番でも躍動なるか
この圧倒的なタッチライン際での勝負強さは、カタール・ワールドカップ(W杯)でも期待できる。
グループステージで戦うドイツ代表とスペイン代表は強力なWGを擁しており、そこで質的優位を作られないことが試合のカギにもなるはずだ。ヴィニシウス相手に見せたパフォーマンスを披露できれば、セルジュ・ニャブリやレロイ・サネ、フェラン・トーレスやダニ・オルモなどにも対応できるだろう。「対WG」として守備に比重を置いた活躍に期待がかかる。
また、長友は今季FC東京で主に右SBとしてプレーしており、両サイドで出場できることができる。森保一監督としても、酒井宏樹や山根視来、中山雄太や伊藤洋輝らのコンディションを見つつ起用ポジションを変更できるだろう。
近年は衰えを指摘されながらも、サイドでの1対1という重要な局面に置いて、確かなパフォーマンスを見せた長友。果たしてこのDFは、サムライブルーの守備面に新たな選択肢をもたらすことができるだろうか。