日本代表は6月6日、国立競技場でブラジル代表と対戦する。これまで日本代表が対戦してきた中でも、「最強」のセレソンだ。日本代表はこの最高の機会に、いかにして臨み、ブラジル代表を攻略すべきか。サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■日本が攻撃的に戦うために
韓国がせっかく強力なアタッカーを擁していながら攻撃的に戦わなかったことによって失点を積み重ねてしまったことを、日本としては他山の石としたい。
韓国がそういう腰が引けた戦い方になってしまった原因は、中盤で劣勢に陥ったからだった。中盤を支配されたことによってブラジルの強力な攻撃を受け続けたため、前線にボールを供給することができず、また、中盤でボールを持った場面でも後ろにボールを下げてしまう場面が多くなった。
従って、日本が攻撃的に戦うためには「いかにして中盤で互角に近い戦いをする」かにかかっている。
苦しい戦いとなったアジア最終予選で、日本代表の苦境を救ったのは遠藤航をアンカーとして、守田英正と田中碧をインサイドハーフに配置した中盤のトライアングルだった。アジア予選ではこの3人の攻守のバランスの良さは輝いていた。