【ルヴァン分析】札幌のレジェンド・小野伸二が「苦境のチーム」を結びつける「ピッチを越えた視野」【北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島】(2)の画像
試合後、福森晃斗に言葉をかける小野伸二 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島(20220604)撮影/原壮史
北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 20220602

JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第1戦 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島 2022年6月4日 14:03キックオフ】

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 試合後、選手たちの中で最もガックリときていたのは福森晃斗だった。フル出場をした彼は、左足でのロングボールに加え、スルーパスで一気にゴール前を狙うプレーも見せたが、この日は上手くいかなかった。

 福森は25日の柏戦で、試合開始僅か6分のプレーで一発退場となってしまった。ピッチから階段を下り、ゲートをくぐって姿を消そうかという時、彼はゴール裏のサポーターとメインスタンドのサポーターに頭を下げ、何度も謝った。

福森晃斗と金子拓郎。試行錯誤を繰り返した。 北海道コンサドーレ札幌vsサンフレッチェ広島(20220604)撮影/原壮史

 そんな彼がこの試合に懸けていた思いは他の選手以上だっただろう。だからこそ、膝に手を当て、しゃがみこみ、立ち上がってもまた膝に手を当て、と誰よりも悔しかった。

 ピッチ中央での整列が終わり、ベンチ前に戻ってきた福森に言葉をかけた選手がいた。小野伸二だ。

 小野は柏戦のハーフタイム、ウォームアップのためにピッチに入ると引き揚げる前のレフェリーのもとへ。福森の退場(※相手の後ろから足裏をふくらはぎに当ててしまったことがVARで確認された)に対し説明を求め、足のジェスチャーもまじえつつ状況を確認した。

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