日本代表のワールドカップへ向けた最終準備となる6月シリーズが始まった。6月2日の初戦はパラグアイ代表に4-1と快勝。南米勢との連戦となる6日のブラジル戦に向けて、手にしたものをどう活かしていくべきか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った。
■調子を上げている南野
――ブラジル戦で気になる選手は誰ですか。
大住「見たいのは南野拓実だよね。去年から、どんどん状態は良くなっていると思うんだよね。オーストラリア戦も悪くなかったし。リバプールで短い時間でも出た時のプレーを見ると、もっと良くなっている感じがする。ワールドカップでそうあってほしいけど、南野がどんな相手からでも点を取れる状態になっていたら、日本としては非常に大きいよね。信頼を取り戻すという意味で、南野に期待したい」
後藤「ひとつは、守備面でどれくらいやれるか。冨安健洋が出られるなら、右サイドバックで使ってみたらどうかな。マッチアップするのはヴィニシウスでしょ。酒井宏樹はフランスでアフリカ系の選手と散々やっていたけど、冨安もイングランドではサイドバックをやっているんだから、ああいう超強力ウィンガーを相手にどれくらいできるのか見てみたい」
大住「新シーズンが始まるまでにトップフォームに戻って、イングランドでバリバリやった上でワールドカップに入ってほしいよね」
後藤「そうそう、だから今はあまり無理をさせたくないんだけどね」