【国際親善試合 日本代表vsパラグアイ代表 2022年6月2日 19:00キックオフ】
71分、札幌ドームはゴールが決まった時と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上の盛り上がりを見せた。ゴールではなく、日本の選手交代でだ。
登場したのは久保建英。5月30日のキャンプ初日で足を痛めてしまった彼だが、翌日にはトレーニングに復帰。それでも、心配していたサポーターたちは、無事に出場できたことに安堵した。
しかし、無事でよかった、ということだけでそれほどの盛り上がりは生まれないだろう。彼に主役になって欲しい、という思いがあったからこそ、スタジアムはこの日最大級の盛り上がりを見せたのだ。
プレーを始めた久保は、いつも以上に積極的だった。ワールドカップへのサバイバルは本格的にスタートしており、堂安や三笘薫、前田大然ら東京五輪組も貪欲にゴールを目指していたが、久保もまたその中の1人だった。
五輪代表では間違いなくチームの中心だった久保だが、A代表ではこの日のように途中出場することも多く、欠かせない存在、にはまだなっていない。背番号は11とはいえ、立ち位置としては当落線上だ。結果を出して、チームの中心へ。誰もがそう思ってプレーでアピールしていた。