■ようやくのリスタートだった
その試合から1年以上が経ってしまったが、ようやくリーグ戦でプレーする機会が訪れた。偶然の機会であっても、アディショナルタイムまで含めても10分に満たないものであっても、ようやくのリスタートだった。
ペトロビッチ監督はこの日先発に抜擢した中村に対して「ミスも計算に入れながら成長させてあげたいという思いがある」「彼のせいで5・6点失うことは十分にあり得ると思うが、そういう失敗を重ねることで選手は成長するもの」と語っている。中野に寄せている期待も大きいが、1人の選手が常にフル出場することが基本のゴールキーパーというポジションでは事情が少々異なり、普段控えの選手が失敗や後悔を挽回する機会というのがフィールドプレーヤーよりも訪れにくい。
試合後は大谷も笑顔でサポーターへの挨拶に加わっており、正ゴールキーパーの菅野も戻ってくる。
中野がリーグ戦でプレー機会を増やしていくかどうかは巡り合わせ次第となりそうだが、大逆転負けで止まっていたリーグ戦での時間は、1点差を守り抜いて再び動き出した。
■試合結果
ジュビロ磐田 1―2 北海道コンサドーレ札幌
■得点
8分 山本義道(磐田)
28分 深井一希(札幌)
55分 駒井善成(札幌)