■5月21日/明治安田生命J2第17節 大宮アルディージャーベガルタ仙台(NACK5)
大宮アルディージャの敵地に乗り込んだベガルタ仙台が快勝した。 前半に2得点を奪うと、後半も2得点と2戦連続となる4得点を達成。相手の反撃を2点に抑え、勝点を35に伸ばして首位を堅持した。
雨に濡れたNACK5スタジアム大宮のピッチで躍動したのは、ベガルタ仙台の選手だった。先制ゴールの場面も、4人が絡んで生まれた。キム・テヒョンがロングボールを縦に送ると、これに抜け出したのは左SBの内田裕斗。内田はサイドを深くえぐってペナルティエリアに侵入すると、クロス。これをファーに走り込んだ名倉巧が押し込んで、豪快にネットを揺らした。ニアに走り込んだ味方ではなく、あえてファーを狙うことでゴールを陥れた。
追加点は、セットプレーから。遠藤康が蹴ったボールをニアで若狭大志がそらせる。それを、富樫敬真が抜群の反応で頭で合わせた。流れの中とセットプレーの両方でゴールを奪って前半を折り返した。
雨脚が弱くなった後半も、仙台がピッチを支配した。54分に“古巣対決”となった大宮FW富山貴光(2007年~2008年に仙台の特別指定選手)に決められ1点差となる嫌な雰囲気が漂うも、それを豪快に断ち切ったのがフォギーニョだ。5月15日に来日初ゴールを決めたばかりのボランチは、ペナルティエリア外から右足を振り抜くと弾丸のようなシュートをゴールネットに突き刺した。大宮の反撃ムードすら吹き飛ばすような目を見張るゴールだった。