■横浜FCは多彩な組合せが可能だ

 一方の横浜は、前節の徳島ヴォルティス戦で6試合ぶりの勝利をつかんだ。2試合ぶりに先発した伊藤翔が先制点をあげ、後半にはガブリエウが追加点をゲットした。後半アディショナルタイムに失点したものの、2対1で逃げ切っている。

 通算成績は9勝5分2敗で、勝点32の2位だ。10勝2分4敗のベガルタ仙台と同勝点で、得失点差で首位を譲っている。

 横浜は守備的なポジションを広くカバーする高橋秀人が、右足首ねん挫で全治6週間の負傷離脱となった。その一方で、3月26日の6節で負傷した齋藤功佑が、徳島戦の後半に途中出場している。徳島戦ではCBガブリエウも、6試合ぶりの先発でフル出場した。

 そもそも戦力は分厚い。3バックは全16試合に先発出場している岩武克弥を軸に、中村拓海、ガブリエウ、亀川諒史中塩大貴和田拓也らで構成されてきた。ウイングバックは右ならイサカ・ゼイン、亀川、山下諒也、左なら武田英二郎、亀川、山下、高木友也だ。

 セントラルMFは全16試合出場の手塚康平を軸に和田、安永玲央、高橋らが起用されてきた。高橋の離脱は痛いが、齋藤が鮮烈に戻ってきたのは大きい。

 1トップと2シャドーの組合せも多彩だ。小川航基と伊藤は1トップと2シャドーのどちらにも対応し、左シャドーは長谷川竜也の定位置だ。彼ら3人に加えて、サウロ・ミネイロや渡邉千真も選択肢になる。

 アウェイではここまで2勝4分1敗と、勝点を伸ばしきれていない。勝てば勝点差を「6」に広げることができ、負ければ勝点で並ばれる今回の新潟戦は、J1昇格レースを左右する6ポイントマッチだ。21日14時のキックオフが待たれる。

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(2)へ続く
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