J1リーグ第11節 ヴィッセル神戸―川崎フロンターレ
5月18日(水)|19:00 ノエビアスタジアム神戸
両チームともに、前節は大きな勝利を手にした。
ホームのヴィッセル神戸にとっては、今季初のリーグ戦での勝利だった。しかも、それまで11試合で5得点だったチームが一挙に4得点。チームを勢いづけそうな爆発ぶりだった。
川崎フロンターレは、リーグ最少失点のアビスパ福岡を撃破。堅守の前に前半を無得点で終えていたが、一瞬の隙を突くパスワークから、さらに福岡が得意とするセットプレーで上回ってと、こじ開けることに成功した。
互いに、手応えを自信に変える一戦となる。最下位を脱出した神戸だが、まだ降格圏を抜けてはいない。勝利を重ね続けることで、本来いるべき位置へと近づく。川崎は久々に複数得点が続いたが、守備の構築に定評のあるロティーナ監督の下で「らしさ」を見せてきた神戸の守備を破ってこそ、3連覇の可能性が高まっていく。
継続は力なり。その言葉を体現する一戦だ。
■ヴィッセル神戸
17位 勝ち点7 1勝4分7敗 9得点18失点 得失点差-9
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○4-0 鳥栖(H)
L●0-2 G大阪(A)
L●0-1 C大阪(H)
L●1-3 FC東京(A)
L●1-3 京都(H)
【通算対戦成績】
H 18試合・5勝6分 7敗
A 16試合・3勝3分10敗
計 34試合・8勝9分17敗
【直近対戦成績】
2021年 9月29日 J1第28節 ●1-3(A)
2021年 3月17日 J1第 5節 △1-1(H)
2020年 9月 9日 J1第15節 ●2-3(A)
2020年 9月 2日 ル杯QF ●0-6(H)
2020年 8月26日 J1第24節 △2-2(H)
【今節のみどころ】
やはり、アンドレアス・イニエスタの復帰は大きかった。復帰した前節は開始早々に自ら得点し、チームに流れを呼び込んだ。
相手の守備者が寄せてきても、イニエスタはひとりだけ時間の流れが違うかのように優雅にかわして、ボールに触らせない。まさにロティーナ監督が指摘したとおり、イニエスタがボールを持つことで、守備の時間を減らすことにも成功していた。
イニエスタをトップ下に置くことで布陣も変わり、ベンチスタートとなった大迫勇也だが、終了間際に今季初得点をマーク。ズバリと当たり始めたロティーナ監督の用兵術に今節も期待だ。