■5月18日/明治安田生命J1第節 川崎フロンターレ ー ヴィッセル神戸(ノエスタ)
川崎フロンターレが首位の座を奪還した。3試合連続で同じスターティングメンバーで挑んだヴィッセル神戸戦は、連戦ということもあって厳しい戦いとなったが、耐えに耐えて最後に劇的な決勝弾を生んだことで勝利を手にした。
この試合で川崎が強さを見せたのは、セットプレーで得点を奪いきる力に加えて、守備の粘り強さもそうだった。アンドレス・イニエスタの妙技に川崎の選手も対応できない場面もあった。シュートまで持ち込まれ、あわやという場面もあった。後半立ち上がりにチャンスを連続して与えたことで、スタジアムの空気がホームチームに流れかけた時間もあった。そして、イニエスタの直接FKの場面もそうだ。
後半、神戸にしてみれば絶好の位置でフリーキックを与えてしまった。キッカーはイニエスタ。世界的名手だけに、川崎の選手も必死でノーファールを主張したが、受け入れられなかった。
ゴール前に川崎の全選手が戻り、得点を与えない陣形を作る。イニエスタはその壁をギリギリで超えてゴールを狙う軌道のボールを蹴った。そのボールの軌道上にいたのが、谷口彰悟とレアンドロ・ダミアンだ。2人は、鬼の形相でボールに当たりにいった。そして、見事に跳ね返した。直前までボールの軌道を目視しての、行動だ。そして、弾いたらすぐにボールの行先を確認する。何としても勝利を掴みたいという執念を感じさせる場面だった。