【J1分析】湘南ベルマーレ敗北も…前半12本シュートのガッツと「自分たちの戦い方」を貫く姿勢【湘南ベルマーレｖｓ横浜Ｆ・マリノス】(1)

■マリノスと湘南の違い

　ボールを持って相手を見ながら攻撃を繰り返すマリノスは、１つのゴールまでに多くの選手が関わる。今回のゴールでは渡辺はアシストという形で直接関わる形になったが、もし渡辺のカットがゴールの２つ３つ前のプレーにあたる場合だったとしても、水沼は彼を手招きしていただろう。全てのプレーがゴールを奪うという目的のために存在しており、そこまでの全てのプレーが報われる瞬間がゴール、というマリノスのアタッキングフットボールを感じさせる光景だった。

　それは同時に、湘南との違いのようにも見えた。

　終わってみれば１－４と明暗がくっきりと分かれることになったが、自分たちの戦い方を貫こうという姿勢では湘南も負けていなかった。積極的な守備と縦への攻撃で前半は１２本ものシュートを放ったが、勝ったのはマリノスだった。