【明治安田Ｊ１リーグ 第１３節 湘南ベルマーレｖｓ横浜Ｆ・マリノス ２０２２年５月１４日 １６：０３キックオフ】
レオ・セアラがとどめの４点目を決めると、水沼宏太が後方を振り返り、来いよ、と手招きをした。呼ばれて走ってきたのは渡辺皓太だ。
このゴールは、湘南の攻撃がずれたところをカットした渡辺が一気に前線にボールを送り、飛び出したセアラがゴールキーパーの谷晃生をかわして決めた、というもの。カウンターで決まったゴールとなり、最終的には前線の選手たちと中盤以降の選手たちとの距離が離れていた。試合がアディショナルタイムに突入するタイミングだったことや４点目ということもあり、一気に歓喜の輪が出来上がる、ということにはならなかったが、その中で水沼は渡辺を呼び、共にセアラたちのもとへ駆けていった。
この光景を見ていてふと思い出したのは「パスの質やアシストだけでなく、アシストの１つ前のプレーにもこだわっている」という言葉だった。これは、前節の名古屋戦で藤田譲瑠チマが語っていたものだ。この言葉自体は自身のプレーについてのものだったが、マリノスというチームのプレースタイルとも重なるものとして印象に残っていた。
