５月８日にドイツ２部の第３３節シャルケ対ザンクトパウリが行われ、日本代表ＤＦ板倉滉の所属するシャルケが３－２の勝利を収めてブンデスリーガ復帰を決めた。マンチェスター・シティからレンタル移籍で加入している板倉の貢献度、そして来季の去就はどうなるのか……。
■１年でのブンデスリーガ復帰に大きく貢献…サポーターとも写真撮影
昨シーズン、３０年ぶりの２部降格となってしまったシャルケ。これに伴ってＤＦシュコドラン・ムスタフィやＤＦベンジャミン・スタンブリら主力選手が退団、さらにはユベントスへレンタル移籍していたアメリカ代表ＭＦウェストン・マッケニーが完全移籍でユベントスに加入することが決まり、苦しい状況に陥っていた。
そんななか、板倉はレンタル移籍という形でマンチェスター・シティから今季加入。リーグ第４節のレーゲンスブルク戦で途中出場すると、次のデュッセルドルフ戦からは不動のＣＢとして躍動した。
持ち前のビルドアップ能力を活かして、後方から効果的な縦パスを差し込みつつ、空中戦や１対１でも落ち着いた対応を見せてチームに貢献。第２９節ハイデンハイム戦ではＣＨとして出場すると、５２分にペナルティエリア右で受けて２度の切り返しを見せ、強烈なシュートを突き刺した。この活躍が評価され、デュッセルドルフの日本代表ＭＦ田中碧とともに第２９節のベストイレブンに選出されている。
そして今回のザンクトパウリ戦では、チーム最多のパス数とパス成功数、タッチ数を記録して逆転勝利の立役者に。１年でのブンデスリーガ復帰を決めると、試合終了後に大量のサポーターがピッチに乱入してシャルケの選手やスタッフたちとともに喜びを分かち合うなか、板倉と一緒に写真撮影をするサポーターも。板倉が現地のファンから愛されていることが見て取れた。
