■鬼木監督「ああいうところで何ができるか」

 前後半で一変した内容について、鬼木監督は「体がきつくなってきた後半の途中、ああいうところで何ができるか、そこを誰が仕切るのか、そういうところまでどんどんできるようになればもっともっと良くなる」と話し、やはり満足はしていなかった。「入りのところではしっかりとボールを動かし、相手がいやがる位置で小まめにポジションを取りながらやってくれた」と評価した前半とは、違ったものだった。

 それでも、勝ったことの意義は大きい。ACLでの体力的・精神的負担を乗り越え、隔離機関を挟んでのアウェイ戦。さらに、日本平の暑さ、こうしたものをはねのけて完封勝利を手にしたのだ。ここの結果は、今後の流れに大きな影響を与える可能性があった。

 次節は5月14日、等々力での福岡戦だ。試合間隔は1週間空く。通常の日程間隔ではあるが、直近の過密日程を考えれば川崎にとっては一息つける時間といっていい。

 アジア制覇の夢が途絶えた今、国内3冠と3連覇が目標となる。その先に、来季のアジアでのリベンジがある。

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