■「藤田のゴールは、凄かったー」

 だが、83分、ビハインドの後にピッチに入った藤田直之が振り抜いた左足からの力強いシュートはGKから逃げるようにきれいなカーブを描いてゴール右隅に突き刺さった。

 鳥栖の場内アナウンサーは試合終了後に「勝てなかったけれど、負けなかった」「藤田のゴールは、凄かったー」と叫んだ。

 その凄いゴールを放った藤田はインタビューを受けた後、一人で鳥栖のファンに挨拶した後、前所属のセレッソ・サポーターの前にやって来た。「ごめんね」ポーズをして、頭を下げた。セレッソ・サポーターからは拍手と笑いと「いいぞ」という声援が飛んだ。

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