国際サッカー連盟(FIFA)は5月2日、カタール・ワールドカップ(W杯)のアフリカ予選でエジプト代表FWモハメド・サラーに対してセネガル代表サポーターが「レーザー照射」を行った件について、セネガルサッカー連盟(FSF)を処分すると発表した。
■FIFAが下した裁定は?
3月30日に行われたセネガル対エジプトの2ndレグ。W杯出場がかかったこの大一番は、1stレグと合計して1-1となり、延長戦に突入した。
しかし、延長戦でも決着はつかず試合はPK戦へ。すると、エジプトの1人目のキッカーを務めたサラーに対して、ゴール裏のセネガルサポーターがレーザーポインターを向けた。
PK戦の前からエジプトの選手に対しては光が当てられていたが、このときサラーに当てられたポインターの数はおびただしく、上半身が緑色に染まるほど。悪い意味で話題を呼んでいた。結果的にサラーはPKをゴール上に大きく外して失敗し、エジプトは1-3でPK戦に敗れ、本戦出場を逃すこととなった。
そして、この度FIFAはセネガルサポーターのレーザー照射、観客のピッチ侵入、不適切な横断幕などを理由にセネガルサッカー連盟(FSF)を裁定。罰金17万ユーロ(約2300万円)とホームゲーム1試合の無観客開催という処分を下している。
また、FIFAは1月以降に行われた他のW杯予選での問題行為についても調査しており、各サッカー連盟を処分するとのこと。
選手に対するレーザー照射などはサッカーの面白さをそぎ落とし、健全な勝負ができなくなるため、根絶されることを願いたい。