小林悠のCF起用でボール循環が円滑に

 現在、川崎で不動のCFとしてプレーしているのはレアンドロ・ダミアンだが、グループステージ第4節のジョホール・ダルル・タクジム戦では、WGで起用されることも多い小林悠がCFでスタメン出場。

 すると、背番号11は家長昭博と同じように後方に降りてビルドアップをサポート。レアンドロ・ダミアンがCFとしてスタメン出場した第3節でのジョホール戦よりもポゼッションが円滑化し、チームとして再現性を持って主導権を握ることに成功した。

 その上で、小林は圧巻のボレーシュート含む2ゴールを記録。今季はJ1でコンディションの悪さが伺えるシーンもあったものの、ACLではチームトップの合計4得点を挙げている。

 この小林のCF起用は、レアンドロ・ダミアンとの使い分けで大きな武器になるだろう。前者が3トップの中央で出場した場合は川崎の武器であるポゼッションが強化され、後者が出場した際は前線でタメが作れて、ロングボールによる逃げ道もできる。

 家長、レアンドロ・ダミアン、三笘薫の3トップが猛威を振るったときにはベンチメンバーに回ることが多かった小林。改めて自身の価値を示した34歳をJ1の舞台でも積極的にCF起用することで、優勝へ向けて1歩前進できるだろう。

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