ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のプレーオフ(PO)が4月24日から行われる。伊東純也が所属するヘンクと森岡亮太のシャルルロワが来季のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)の出場権を獲得できるか注目だ。
今回は、ベルギーリーグ1部の5位〜8位によるヨーロッパPOの展望と欧州主要大会への出場権争いについて紹介する。※レギュレーションについては(1)を参照。
■伊東のヘンクに期待
ヨーロッパPOに参加するチームはUECL出場権を目指す。同POに参加するのはレギュラーシーズン5位のヘント、同6位のシャルルロワ、同7位のメヘレン、同8位のヘンクだ。同PO内1位のヘントは勝ち点31でスタート。3位メヘレンと4位ヘンクの勝ち点差は5。どのチームにもチャンピオンズPO4位チームとのPOに参加できる可能性がある。
ヘントはカップ戦優勝により、すでにUEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフへの出場権を獲得している状況。そのためヘントが1位になると、チャンピオンズPO4位チームとのPOはなし。チャンピオンズPO4位チームにUECL予選2回戦への出場権が与えられる。他3チームは欧州主要大会への出場権を手にするためにも、ヘントには勝っておきたいだろう。
伊東が所属するヘンクはギリギリの8位でPO進出。だが、2018/19シーズンのベルギー1部優勝チームへの警戒は強いはずだ。ジュピラー・プロ・リーグの公式サイトによると、伊東は今季リーグ戦全34試合に出場し8得点13アシストを記録。二桁得点とはいかなかったが、アシストランキングで2位に入った。
だが、懸念すべきは最終節での出来事だ。レギュラーシーズ最後の試合であるセラン・ユナイテッド戦でスタメン出場を果たした伊東は今季8ゴール目を記録。しかし前半44分にイエローカードを受けると、累積警告でPO初戦は出場停止。さらにベルギーメディア『Voetbalkrant.com』によると、途中交代を命じられた時に不満そうな表情をしていた伊東にベルント・シュトルク監督が苦言を呈していた。
主力である伊東のPO初戦欠場は痛い。最終節についての監督の伊東への苦言が今後に響かなければいいが、果たして。