![「日本代表監督候補」だったチッチがセレソンに現代的サッカーをもたらした【カタール・ワールドカップに乗り込む「歴代最強」ブラジル代表】(4)の画像](https://soccerhihyo.ismcdn.jp/mwimgs/9/5/660w/img_95b6bc40f6bb9fb68c595cbf1195d9e12656404.jpg)
ブラジルと言えば、サッカー王国として知られる。今年開催されるワールドカップでも、優勝候補に挙げられる。その強国の歴史でも、今回のセレソンは最強かもしれない。サッカージャーナリスト・大住良之が、ブラジル代表を解析する。
■すでに今大会限りでの退任を表明
2016年、チッチはワールドカップ予選の半ばでブラジル代表監督に就任。チームを立て直して予選を突破し、ロシア大会に臨んだが、ブラジルとしては不満の残る準々決勝での敗退(ベルギーに敗れる)となった。それでもブラジル協会のチッチ監督への信頼は厚く、さらに4年間の指揮を託した。チッチはすでに2022年ワールドカップを最後にブラジル代表監督を退くことを表明している。
チッチはコリンチャンスの監督時代の2012年にリベルタドーレス杯南米クラブ選手権を制覇し、その年の12月に日本で行われたFIFAクラブワールドカップでは決勝戦でチェルシー(イングランド)に1-0で勝利、「世界チャンピオン」の座についた。