■台頭を狙う「東京五輪組」

 チッチ監督は3トップの右に左利きの選手、左に右利きの選手を置く。右サイドの候補は、ハフィーニャ(リーズ・ユナイテッド=25歳)、東京オリンピックで得点王となったリシャルリソン(エバートン=24歳)、そしてルーカス・パケタ(リヨン=24歳)の3人。3人ともスピード、テクニック、シュート力を兼ね備え、危険極まりない存在だ。今回の予選で、リシャルリソンはネイマールに次ぐ5ゴールを記録、ハフィーニャとルーカス・パケタもそれぞれ3点を決めている。

 FWの中央は、ネイマールでなければ、ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・シティ=25歳)、あるいはガブリエウ・バルボサ(25歳、フラメンゴ)、さらにはフィルミーノ(リバプール=30歳)あたりが候補になるだろう。3人とも大柄ではないが、俊敏で頑強、ポストプレーがうまい。ガブリエウ・バルボサはこの稿に登場させた「候補選手」のうち唯一の「国内組」(ただしワールドカップ時には欧州のクラブでプレーしているかもしれない)であり、予選で2得点。フィルミーノは4得点を記録している。

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