■優勝した日韓大会での予選成績は?
ブラジルがこの形式の南米予選に出場したのは2002年大会から。1998年大会は、1994年アメリカ大会で優勝を飾っていたことで予選を免除されたからだ。だが最終的には日本/韓国で行われたワールドカップで5回目の優勝を飾ることになるブラジルも、「初体験」の南米予選には非常に苦労した。最終成績は18戦して9勝3分け6敗。得点31、失点17。勝ち点30で、全体ではアルゼンチンとエクアドルに次ぐ3位でかろうじて突破したのである。
当時のブラジルは、FWロナウド、MFリバウド、DFロベルト・カルロスなど、世界的なビックネームがそろっていた。それでもアウェーでは2勝1分け6敗という散々な成績だった。予選の後半戦には、アウェーで4連敗という屈辱的な記録も残した。
その厳しい南米予選で、まだ1試合を残しているとはいえ、14勝3分け無敗というのは驚くべき成績と言わなければならない。一昨年の10月に始まった予選で、ブラジルは初戦から7連勝。中止になったアルゼンチン戦を前に勝ち点を21とし、2位のアルゼンチン(4勝3分け、勝ち点15)に大きな差をつけていた。
そしてその後も、アウェーでの3分けはあったものの、7勝3分けと無敗を押し通した。ブラジルのワールドカップ出場が確定した(4位以内決定)のは、5試合を残した昨年11月11日。サンパウロのコリンチャンス・スタジアムでコロンビアを1-0で下して、「世界最速」での予選突破を決めた。