ブラジルと言えば、サッカー王国として知られる。今年開催されるワールドカップでも、優勝候補に挙げられる。その強国の歴史でも、今回のセレソンは最強かもしれない。サッカージャーナリスト・大住良之が、ブラジル代表を解析する。
■ブックメーカーでも一番人気
「６回目の優勝なるか」―。その期待が高まっている。１１月から１２月にかけてカタールで行われるワールドカップのブラジルである。欧州のブックメーカーも、軒並みブラジルをナンバーワン候補としている。６月に日本が親善試合に迎えると言われているブラジルは、いまどんな状況なのか。
「賭け率１位」は当然かもしれない。ワールドカップの組分けを決める抽選のシードを決める３月３１日発表のＦＩＦＡランキングで、ブラジルは２０１７年８月以来の「首位」に立った。３月に行われたワールドカップの南米予選で、ブラジルはウルグアイ（ホーム）とボリビア（アウェー）を相手にともに４－０の完勝。１月のパラグアイ戦（ホーム）と合わせると、３試合連続４－０勝利という圧倒的な力を見せたのである。
